雨の日の、すーん。
雨の日は眠くなる。
こころが、すーん、とする。
これは、江國香織さんの小説「流しの下の骨」のこと子ちゃんが言ってた言葉。
雨の日は、体内が江國さんの色に自然と濃くなる。
わたしは、「流しの下の骨」のしま子ちゃんみたいだ、とずっと思ってた。
雨はすき。
だけど雨はちょっと怖い。
不思議な消炎作用と刹那的な虚無感と寂しさ。
今日は雨に濡れて帰ってきた。
なんとなく、電車に乗るのがいやで、雨の中自転車で稽古場に。
帰りはさぱさぱ雨にうたれた。
洗われてく。わたしが雨によって浄化されていくような気がする。
まっさらに、洗浄されるかのように。
雨によって流されてく。
削ぎ落されてく。
まるで透き通っていくように。
きもちいい。清々しい、神々しい。
すーん、と。
でも、それは少し怖い。
さてさて、来月12月、13日14日の二日間、金沢公演です。
2日に金沢へたちます。
初石川県です。
二週間です。旅です。合宿です。わー。
明日は東京最後の稽古です。
不安とか弱みとか、そんなもんありましぇーん^^って顔してますが、
いつもにこにこ笑っておバカさんみたいですが、笑
実は不安でいっぱいです。
こわいです。
でも楽しみたい。
すてきな作品です。すてきな脚本です。
すてきな劇団さんです。すてきな演出家さんです。わたし密かに、ほんとだいすきです。
東京公演も来年1月にあるので、お暇をこじらせてる方はぜひ見に来てね♡
奮闘してます。がんばってます。絶対的に楽しみます。絶対的に最高にします。
愛と幸せをみなさまにお届けできたら。
今回の作品にも通じる、そして引用もされている、
「ベルリン 天使の詩」を観ました。
映画、というよりは、まさしく一本の詩(うた)です。
1回観ただけじゃ、噛み砕いて自分のものにして理解するのはむずかしいかも。
だって、すばらしいセリフが山ほどあるのだもの。
わたしがいま通っていて追求しているアクティングの形とは違うし、わたしのアクティングコーチはすきなタイプの映画じゃないのだろうけど、(緊急性とかは全く以てないので。)でも、あるひとつの芸術作品として、すばらしいです。
言葉がすてきで。
詩をかくわたしとしては、考えさせられること、学ぶべきこと、心に触れるものがたくさんありました。
今回は、
「時が癒す?でもその時が病気だったらどうするの?」
というセンテンスを演出家さんはキャッチコピー的に持ってきています。
いやん、なんてセンスなの!
すきです。
こんなのもある。
「ようやく街に出て、自分が誰だか分かり。いつもさめていて 悲しいなどと思わない。 やさしい愛の言葉を待ちくたびれて、それで国を出たのに。 誰か今日の君が好きだと言ってくれたら、目を上げるだけで世界が見え、心にせまる。」
そしてこんなのも。
「不安しかない。森の中で迷子の動物が、自分が誰だか答えられない。 泣かない、泣きたくない。 よく起こることじゃないの、思い通りにいかない、空しい」
そしてそしてこんなのも。
「美しくあることは大事なことでもある 鏡を見れば自分の考えが分かる 恐れるのは当然 それを口にするな 目も見え、心臓も動いている 悲しみに出会った子供みたいに 分かりたいけど分からない 不安なだけ」
とまあちろっと抜粋。
わたしのすきな世界感です。
また見ます。
楽しむこと。
自由でいること。
無理をしないこと。
大切なのは焦らないことです。
焦らない。
空回りして、不器用で、頭が堅いわたしですが、
よろしくね。
地に足をつけて落ち着いて。
頑張らないってすばらしいんだよ。
大丈夫。
大丈夫だから。
押してもだめなら引いてみな、とわたしの母はよく言うのです。笑
寒いから、あったかくしてね。
明日も素晴らしい日になりますように。
明日もあなたの心が優しい愛で包まれていますように。
いつもありがとう。
love your smile
love your life
love you
xoxo
梨瑳子