ひとってそういうもんなんだな。
いつものぞいてくれてありがとうございます。
はじめましての方、いらっしゃいまし。
まったりゆったりしてってくださいな。
梨瑳子です。
ひきつづき、輝く島について。
ノートにまとめてはあったけど、記憶はまだまだ鮮明なもので。
ひとってそういうもんなんだな、と気付いた話。
☆スリランカな記録~その4~☆ 話が前後してしまうが、ここでスリランカ最終日の話。 めちゃくちゃ親切な方々に出会えた、幸運なわたしです。 こんないい人、ほんとうにいるんだ、と感動してしまった。 それはわたしが、アーユルヴェーダの施設を出て、アルトゥガマからコロンボフォート駅まで列車に乗って、無事コロンボについた午後6時すぎくらいの出来事。 ずっとバス旅をしていたので、夕方のちょうどサンセットの時間に、海沿いを走る列車に、最後に乗れてほんとよかったなあ~と浸っているとほどなく、尿意に襲われる。 大きな怪物のようなバックパックを背負いながら、蒸し暑いコロンボの街をわさわさと歩きまわり、トイレを貸してくれそうなところを探す。 なんせこのバックパックを背負っていると、駅のトイレは行きづらい。 ガラス張りで、カラフルな近代的ビルをみつけ(おそらく携帯ショップのようなところ)トイレ貸して―!と頼むと、クリーニング中だ、と断られる。。。 ちくしょー。 すると、Behind!(後ろに回ればあるよー!)といわれる。 後ろ??え?どこ? わたしはその裏の路地に入るが、薄暗い路地で、ほんとにここにあるのかなあ、と不安になりながらもとにかく進む。 尿意がかなりボルテージを上げてきたので、通路を入ってすぐのところにいた、ファミリーにトイレ貸してくれない?とお願いしてみると、 あんまりいいトイレじゃないけど、いいよー! と、快く中までママが案内してくれて、荷物も置いておかせてもらい、無事辿り着ける。
ふー。 トイレ事情はけっこう海外旅行ではシビア。 すると、そこは印刷屋さんだったらしく、これはドイツの印刷機なんだ、といろいろ見せてくれて、こんなのをつくってるんだ、と、印刷されたお店の名刺やポスターまで出してきてくれる。 とても気さくでいいおにいさんたち。 そして、そこにいたベイビーがとろけるほどかわいかった。 ベイビーの写真を撮りなよ!とおにいさんたちが促してくる。笑 親切なパパと、ベイビー。
荷物が重くなるから、とおもい最後までとっておいた、お土産などの買い物をしたく、この近くで、スパイスとかティーとか買えるところある? スーパーマーケットに行きたいんだけど、ここから歩いていける? と、きいてみると、 パソコンや携帯を使ってみんなで調べてくれて、グーグルアースで出して見せてくれまでして、ここからだと少し遠いよ、トゥクトゥクに乗って行かないと、と教えてくれる。 そうすると、パパが乗せてってくれるとのこと! なんてひとだ!やさしさに感謝。 パパの運転するスリーウィラーにママとベイビーと一緒に乗り込み、夜のコロンボを走る。電飾がぶら下がってすごくきれいなところを、ゆっくり走ってくれて、 Photo! Photo! と写真を撮るスポットを教えてくれる。 ここは、教会だよ、ここがモスクだよ、ここはPhoto Spotだよ、と止まって案内してくれて、めっちゃいいパパ。 スーパーにつくと、荷物は車に置いておいていいから、ママが見てるから、と。 パパと二人でスーパーへ。 スパイスやお茶をパパが選んでくれた。 どこまで親切にしてくれるんですか。もう。涙が出ちゃうじゃないですか。 そして、そのあとも、空港へのバス停まで送ってあげる、といって、きた道を戻っていく。 わたしが、マーケットの前を通った時に、ここで洋服も見たいから、ここで降ろしてくれていいよ~というと、ここはデンジャラスだから、洋服が欲しいなら、違うところに連れてってあげる、と、ガラス張りのちょっとしたブティックやデパートっぽいところに連れてってくれる。 めちゃめちゃドレッシーなイブニングドレスや、ふつうにTシャツやジーパンが売っている。 あ、わたしこういうのが欲しいんじゃないんだけどな。。。笑 と、思いながらも、このやさしさに胸がじーん。 ベイビーもおねむになってきていて、お家に帰るところだったのに、わざわざわたしをまた駅の方まで送ってくれた。 本当にありがとう。 お金を渡そうとすると、しきりに、No money! No money!というパパ。 いやいや、そんな、払わせてよ! 500ルピーを渡すと、パパは100ルピーを返そうとしてくる。 いやいやいや、そんなそんな、返さないでよ!もう!恥ずかしいじゃないの。 いいの、持ってて、と日本のタクシーじゃ到底できない、おつりはいらないよ、をやってしまった! 高い値段をふっかけて、ぼろうとしてくるスリーウィラーの運ちゃんが多い中、No money!と言い放つこのパパに、わたしはむしろ払いたくなる。 人ってそういうものだな。 愛情を感じると、なにか返したくなる。 やさしさをかんじると、ひとはやさしくなる。 ベイビーには、スーパーでチョコレートを買って、渡した。 ママが笑顔で喜んでくれた。 本当に親切な人たちに出会いました。 なんて親切なんだろう、と胸が熱くなった。 わたしはおんなじこと、出来るかな? そのあと、わたしはその印刷屋さんファミリーにいただいた愛と勇気とやさしさで、きっと頭から蒸気が出るくらい興奮していたと思う。 うれしくて、うれしくて。 心がぽっぽっしていた。 重たい荷物を背負いながら、蒸し暑いなか汗だくになりながらも、たくましく街を歩き回って、お土産を買いこむ。 市場では、めちゃめちゃ美味しいランブータンをたべたいなーと眺めてたら、お兄さんがあげるよ!と一個くれたり、ココナッツを買って割ってもらって飲んでたら、お兄さんがココナッツで乾杯してくれたり、なんだか心温まる買い物だった。
そしてもうしまいには鼻息荒くゼーゼーいいながら果敢に闊歩して、空港行きのバスに乗り込んだ。 バックパックをおろした時の解放感ったらなかった。 しかし、バックパックじゃなきゃ、こういうかたちでは旅が出来てなかったとおもうと、今回バックパック旅にして正解だった。 両手が自由というのは、なんと便利で安全なんだろうか! 意外と、腰で背負っているので安定していてそんなに苦じゃない。 もちろん、重たいことはめちゃくちゃ重たいのだけど。 旅を締めくくる最後の地、コロンボは滞在時間は短かったが、それはそれは忘れがたい濃い思い出となった。 最後に空港でパーカーを落とす、という失態をしてしまったが、それはそれで、スリランカに置いてきたってことで。
印刷屋さんファミリーのやさしさをわたしは胸にとどめた。 本当にありがとう。 また会いに行きます。 わたしもそんなことができるひとでいたい。
Thank you for your kindness.
Someday I will visit you again.
I wanna say how I touched by your heart.
Big love for you
xoxo
risako