走りまわったこの夏
気がつけば、マフラーに顔をうずめる時期になってしまった…
この夏、8月よりしばらく東京をはなれておりました。
外へ外へと目を向けて、海外にばっか行ってた梨瑳子ですが、
そういえば、日本そんなに行ったことなかったな、と。
今回は、三重からはじまり、愛知→大阪→長崎→北九州→福岡→金沢→東京に戻って、愛媛。
走行距離、すんごいな。
海外に行ってしまう前に、やっぱり日本をちゃんと自分の目で見て触れて感じたい、と思った。
とはいっても、今回初上陸だったのは、三重県志摩市、愛知県新城市と、長崎、愛媛。
本当にいい夏だった。
素敵な出会いがたくさんあった。
たくさん働いて動いて、食べて飲んで、笑って遊んで、会いたい人たちに会って再会に心を躍らせて。
海外に出る前に、日本を知りたい、と思った。それは大事なことだ。
どうしたってわたしは日本生まれの日本人で、海外に行けば、わたしが日本人一人目の遭遇者かもしれないんだから。
今回個人的に行きたくて一人旅として行ったのは、長崎だけ。
あとはお仕事だったり、演劇だったり、会いたい人たちに会いに行ってしまったので。
原爆を知りたかった、ちゃんと自分の目で見たかった。
しかし、あろうことか、まさかまさかの長崎へ向かう日に、急激のダウン。
風邪なんてめったに引かない私だけど、怒涛に働いて、飛び回って遊びまわった疲れが出たのか、節々が痛み、体は熱く重だるく…
それでも、気合いで奮い立たせて、たくましい休息の取り方をしたりして、
(ほんとうにわたしはどこでもいきていけるんだなあと、すこし誇らしくもせつないほど、自分のたくましさに感嘆とした。笑)
長崎の街を闊歩した。
体調不良にもかかわらず、原爆資料館や平和記念公園に4,5時間くらいいたら、さらに頭痛くなっちゃったけど、でも真剣に丁寧にじっくりと見た。
ちゃんと感じた。じっとりと、肌の細胞一つ一つに呼吸と共に沁みこんだ。
長崎の町はレトロで、風情のある路地や坂道、路面電車が走り、たくさん橋があって、人はあったかくて。
(わたしは橋がすきなんだ、って今回の旅で気付いた!発見!)
ちゃんぽんもカステラもおいしすぎた。
素敵なマスターのいるカフェにも巡り会えた。
また絶対行きたい、長崎。
長崎で演劇の公演、したいなあ。
そして、金沢に再びただいま。
なんだかんだで毎年行かれている金沢。縁をほんとうに感じている。
演劇の現場に入って、自分でも熱の高さにびっくりした。
自然と体が動く、言葉に熱がこもる、エネルギーが湧きあがる、この高揚感。
でも、落ち着いたところでやることを学んだ自分にも出会えて、成長していることも実感。
やっぱり、演劇がやりたい。
これが私がずっと思っていたこと。
稽古場に入るだけで、純粋に心の底から幸せを感じていた。
東京にいると、さまざまな情報に振り回されて、大事なきもちをどこか隅に追いやってしまいがち。
やっぱり、演劇がすき。演劇がやりたい。
ほんとは、これがいちばんなんだ。
金沢で、演劇の創作に関われたこと、本当に感謝です。
ありがとうございました。
この三カ月で、一番思ったのは、人、なんだということ。
なにをやるにしても、やっぱり、人。
ひとりでなにかを作るにしても、一人旅をするにしても、やっぱり、人に出会い、人に動かされて、人を感じる。
うれしいことに、ほんとうにどこにいっても人に恵まれて、素敵な出会いがたくさんあって、たくさんの愛情を感じた。
動き続けていたいわたしの性分で、ぴょんぴょんいろんなところに行ってしまうけど、
わたしのモットーは会いたい人には会いに行く。
限られた人生の中で、いつかまた、とか言ってたら、なにがあるかわからないもの。
だからわたしは、会いたい人には会いに行って、やりたいことをやりたい。
東京に戻って、すこしまた東京の靄がかすめて、顔の前を手で払うみたいなことしてるわたしだけど、
今日は7月にお世話になった職場に行ってきた。
忙しそうに働くみんなの顔をちらっとみて、すごく元気をもらった。
わたしは、すてきな職場、すてきな人たちにいつも本当に巡り合えて、しあわせものだなあ、とにやにや噛みしめながら、仕事へと向かう電車に乗った。
うん、次は広島と香川と仙台に行きたい。
日本を出る前に。
みんなありがとう。
よし、気合い入れていこう。
またみんなに会うために。
やりたいことに集中して。
大事なことは隅に追いやらないで。
元気と幸せをみんなとシェアするために。
大好きな人たちと笑っていられるように。
Thank you so much.
I will always love you from the bottom of my heart.
xoxo
risako